【体調を崩しがち】季節の変わり目を健康的に過ごすコツTOP6

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冷える、肩がこる、寝つきが悪い・・・、などなど生活のクオリティを下げる不快な症状の数々。

つい「年齢のせい」「そういう体質だから」とあきらめてしまいがちですよね。

●体が重くて、朝起きられない
●めまいや頭痛がずっと治らない

こんな風に原因不明の体調不良が続くのは、もしかすると自律神経の乱れが原因かもしれませんよ。特に季節の変わり目は自律神経が乱れやすく、このタイミングで体調を崩す人が多くいます。

体のしんどさが長引けば仕事にも支障が出てしまうため、早めに対策を打つ必要がありますね。

季節の変わり目は体調を崩しやすい

厳しかった季節が過ぎて、だんだんと過ごしやすくなってきたのに、なんだか体の調子が良くない・・・。

雨が降ると頭が重くなったり、季節の変わり目に体調を崩したり、場合によっては持病が悪化してしまう。これは『お天気のせい』『年齢のせい』とよく言われます。

季節の変わり目は体調を崩しやすく、こういった症状には、自律神経が関係していることがわかってきました。

今回は、季節の変わり目に体調不良になる理由や表れやすい体の症状や健康的に過ごすためコツ。そして、春夏秋冬、季節ごとの自律神経の働きなどを解説します。

季節の変わり目に体調不良になる理由

季節の変わり目は、朝晩の寒暖差が激しく、気圧の変化も大きい時期です。この寒暖差と気圧変動が体調不良を引き起こすきっかけになると言われています。

特に、春先の暖かくなる時期や秋口は急激に気圧が下がる台風シーズンでもあり、『台風が来ると頭痛がする』と悩む方も多いですね。

この天候による体調の変化には、自律神経が関係していると言われています。

自律神経には、昼間や活動時に作用する『交感神経』と、夜間やリラックスしているときに働く『副交感神経』の2種類があります。

これらがうまくバランスを取って作用することで、体温や発汗の調整、呼吸、循環、代謝などがスムーズに行われています。

しかし、寒暖差が大きくなると、体温や発汗を頻繁に調整しなければならなくなるため、エネルギーを消耗して疲れやだるさが出てしまいます。

それと、気圧が変動すると血管が収縮したり、膨張したりするのを、交感神経と副交感神経を切り替えて通常時の血管の状態に戻そうとします。

そのため、気圧の変化によって交感神経が働かなければならない昼間に副交感神経が優位に働いてしまい、仕事中や授業中に眠気や倦怠感が表れることもあります。

台風のような急激な気圧の変化に対して、切り替えがうまくいかなかったり、自律神経のバランスが乱れて対応しきれなかったりするので、頭痛などの症状が見られる場合もあります。

さらに、月平均の寒暖差が大きくなる9~11月、3~4月、6~7月頃は、環境が変わるシーズンです。職場の異動に伴う引っ越し、進学や進級など、生活に変化が起こりやすい時期ですね。

こうしたことによるストレスや生活リズムの変化も、自律神経の乱れや体調を崩すことの要因になっていると考えられます。

体の辛さが長引けば仕事や勉学に、いろいろ支障が出でますから早めに対策する必要がありますね。

季節の変わり目に表れやすい体の症状

季節の変わり目に、大きくなる寒暖差や気圧の変動が、体調不良につながることがわかりましたが、実際どんな症状が表れやすいのか次から解説します。

<①.頭痛>
今、15歳以上の日本人の4割は頭痛持ちといわれています。そういった頭痛が季節の変わり目になると表れやすくなります。
ズキズキと痛む片頭痛や、首の後ろあたりから痛みが続く緊張型頭痛も、気圧の変化による症状の一つと言えます。

<②.肌荒れ>
季節の変わり目にお肌が荒れてしまうという人も多いです。これも自律神経のバランスの乱れが原因の一つになっています。
自律神経のバランスが崩れて便秘になったり、寝不足気味になったりすることも美容には良くないです。
寒暖差などの気候の変化もお肌の刺激になるため、特に敏感肌の人は季節の変わり目は注意が必要です。

<③.消化器官の不調>
自律神経は胃腸とも関わりが深く、そのバランスが乱れると胃痛や胃の不快感、腸の不調によって下痢と便秘を繰り返す『過敏性腸症候群』のほか、口の渇きや味覚障害、嘔吐、過食や拒食などが見られる場合もあります。

<④.めまい>
気圧の変化は、内耳という耳の奥にある器官で察知するの。この器官が過敏に反応することで、めまいの症状が起こると言われています。
ぐるぐる回るような回転性めまい、難聴、耳鳴りが繰り返し起こるメニエール病は、季節の変わり目にも発症しやすく、30~50代の多忙でストレスがかかりやすい世代に多い。
吐き気や顔面蒼白、冷や汗などを伴うこともあります。早期に治療することが大切だから、突発性の難聴を伴うめまいに気づいたらすぐに医師に相談しましょう。

その他、肩こり、不眠、倦怠感、目の疲労なども見られます。

さらに、症状がはっきりと表れない冷や汗や動悸、気分の落ち込みや情緒不安定など、体だけでなく心の不調も、季節の変わり目に表れやすい傾向のようです。

季節の変わり目は要注意ですよね。

季節の変わり目を健康的に過ごすコツ

季節の変わり目に表れる体調不良は、体から心の症状まで多岐にわたっています。気候の変化は避けられないけど、自律神経のバランスを整えることで、症状を緩和できます。

次からは、季節の変わり目を健康的に過ごすためのコツを6つ解説します。

<①.自律神経を整える栄養素を摂る>

自律神経を整える栄養素には5種類あります。

<ビタミンB群>
神経の働きを正常に保つ役割があるビタミンB群は、ストレスをためこんだ状態が続くと消費されやすく、不足すると自律神経のバランスが崩れやすくなるの。
ビタミンB6やB12が含まれている秋の味覚を代表するサンマをはじめ、カツオやウナギなどですね。
昆布やワカメ、ヒジキなどに含まれるマグネシウムと一緒に摂取するようにすると、ビタミンB群の働きを助けるのでより効果的です。

<マンガン>
干ししいたけ、キウイフルーツなどに含まれるマンガンは、神経過敏を和らげる効果があります。

<カルシウム>
牛乳やニボシなどに含まれるカルシウムは、イライラした気持ちや興奮を抑えて眠りにつきやすくする働きがあります。

<GABA(ギャバ)>
GABAはアミノ酸の一種で不足すると自律神経が乱れやすくなると言われています。トマトに多く含まれていて、1日1個を目安に、食事に取り入れてみるといいですね。

<カフェインレスの飲み物>
朝や仕事始めにコーヒーを飲む方も多いですよね。
コーヒーは交感神経を活発にさせます。気圧や気温の変化によって自律神経が乱れているときは控えて、カフェインレスの飲み物を選ぶといいですね。

<②.睡眠をしっかり取る>

睡眠をしっかり。これが意外に難しかったりします。寝ている間は副交感神経が優位に働き、体や心を休ませてくれます。
38~40℃の湯をバスタブにはり、10分以上ゆったりつかると寝付きが良くなり、ぐっすり眠ることができます。

<③.朝食を食べて朝日を浴びる>

寝ている間優位に働く副交感神経のほうが、腸に働きかけて便意を促します。昼の交感神経に切り替わる前に、朝食を食べて腸を刺激して排便習慣をつけるといいですね。
腸内環境が整うと自律神経のバランスも整うと考えられています。そして、朝日を浴びると『幸せホルモン』とも呼ばれ『セロトニン』が分泌されます。
体だけではなく、心の調子も整える役割があるため、数分間でも朝日を浴びるといいですね。

<④.ストレスをためない>

ストレスを多く感じているときは、心身をリラックスさせる副交感神経が優位に働くような対策を取るのがいいですね。
暗めの照明の部屋で静かな音楽を聞いたり、ラベンダーなど鎮静作用のあるアロマの香りでのんびりと寛ぐのがおすすめです。
軽いストレッチも気分転換になります。

<⑤.耳をマッサージする>

気圧を察知する内耳の器官は、血行が悪くなると浮腫んで過敏になります。
天候が崩れそうなときは、耳と耳の周りをもみほぐし、耳をつまんで上下や横に引っ張ったり、回したりしてマッサージするといいです。
耳の後ろの部分をホットタオルなどで温めるのも、血行を良くする方法ですね。

<⑥.室内と屋外の温度差を減らす>

暑い日に冷房がしっかり効いた部屋にいると、体のだるさを感じることもあります。これは寒暖差に対応するためにエネルギーを使っているからです。
屋外と室内の温度差が開きすぎないように、エアコンの設定温度を見直したほうがいいです。夏場は扇風機を併用して調整し、冬場は湯たんぽや温かい飲み物でじんわりと体を温めるといいですね。

季節ごとの自律神経の働きを知ろう

自律神経に影響を及ぼすお天気は、1年を通じて見た場合、季節の変化も自律神経が乱れる原因になっています。『季節の変わり目』に変調をきたすのは、自律神経が変化に追いつけず、心身が不安定になりやすいからなのです。

春夏秋冬、季節によって異なる自律神経の傾向を知ることは、来るかもしれない不調への対策にもなります。

温暖化の影響で、夏に猛暑が続いたり、秋が短く、いきなり冬になったりと、気候そのものが変わりつつあるようだし、
今まで以上に自律神経に注目する必要があるかも知れないですね。

次から、季節ごとの自律神経の傾向を解説します。

<春>
暖かくなると副交感神経が活発化しますが、三寒四温で低気圧と高気圧が交互にやってきて、気温も急変。自律神経が乱れがちになります。

<夏>
天気の変化が少ない季節で、その点では自律神経が安定しやすいといえます。ただ発汗による体温調節や心拍コントロールで自律神経は大忙し。紫外線は交感神経を刺激します。近年はゲリラ豪雨も頻発し気圧の急変もありますね。

<秋>
寒くなるにつれて交感神経が優位になってきます。秋雨や台風による気圧の変化、朝夕の寒暖差で自律神経がめまぐるしく変わります。

<冬>
寒さが進んで、ますます交感神経が優位になります。凍てつく空気に体もこわばりがちで、リラックスしにくい状態です。

季節の変わり目に、体調が優れないなぁ。
という人は参考にするといいですね。

季節の変わり目まとめ

季節の変わり目は、朝晩の寒暖差が激しく、気圧の変化も大きい時期です。この寒暖差と気圧変動は体調不良を引き起こすきっかけになると言われています。

また、季節が移り替わる時期は生活の変化と重なることも多いですね。

季節の変わり目に表れやすい体の症状は4種類ありました。
①.頭痛、
②.肌荒れ、
③.消化器官の不調、
④.めまい、

こういった天候等による体調の変化には、自律神経が関係していると言われています。

季節の変わり目を健康的に過ごすためコツは6種類ありました。
①.自律神経を整える栄養素を摂る、
②.睡眠をしっかり取る、
③.朝食を食べて朝日を浴びる、
④.ストレスをためない、
⑤.耳をマッサージする、
⑥.室内と屋外の温度差を減らす、

季節の変わり目に表れる体調不良は、体から心の症状まで多岐にわたります。

気候の変化は避けられませんが、自律神経のバランスを整えることで、少しでも症状を緩和できるといいですね。