味噌汁を毎日飲んでいますか?
日本独自の優れた発酵食品として、再び注目を浴びている味噌。最近は特に若い世代の米食離れが進んでいるそうで、ご飯を食べなかったらもちろん味噌汁は飲まないですよね。
でも、実はこの味噌汁にはすごい健康効果があることをご存知でしょうか。きっとそのパワーを知ったら、飲まずにはいられなくなるはずです。
古くから『味噌は医者いらず』ということわざがありますが、現代の栄養学や医学の観点からも私たちの健康をサポートし、病気の予防にも役立つことが分かっています。
今回は、あまり知られていない味噌の健康効果をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
味噌は栄養素の宝庫なのだ!
味噌には、生活に欠かせない3大栄養素である「タンパク質」「糖質」「脂質」に加えて、様々なミネラルやビタミン類も含まれています。
味噌は発酵することで生命維持に不可欠な必須アミノ酸9種類やビタミンなどが多量に生成され、栄養価も向上します。
他の食品と比較しても、これほど多くの栄養素を含む食品は稀で、栄養素の宝庫といえるでしょう。
<たんぱく質>
大豆を主な原料とする味噌は、植物性のたんぱく質を豊富に含み、「畑の肉」とも呼ばれています。
酵素によって加水分解されたたんぱく質はアミノ酸になり、その中には生命維持に不可欠な必須アミノ酸9種類が含まれています。
味噌は大豆を発酵熟成させることで、体内への消化吸収をより効率的に行うことができるようになります。
これにより、バランスの良いアミノ酸の摂取が可能となります。
<食物繊維>
味噌には多くの食物繊維が含まれており、腸の調子を良好に保ち、便通をスムーズにする効能があります。
また、糖や脂質、ナトリウムなどを体外に排出する働きがあり、血糖値や血圧の上昇を抑えるのに役立ちます。
<レシチン>
大豆に豊富に含まれるレシチンには、コレステロールの吸収を抑制し、免疫力低下や動脈硬化予防の効能があります。
また、自律神経の低下を予防したり、記憶力や認知力の向上にも役立つと期待されています。
<ビタミンE>
強力な抗酸化作用を持ち、細胞の老化対策に役立ちます。
健康的な肌を維持したい方は積極的に摂取することをおすすめします。
<ビタミンB2>
皮膚や粘膜の正常な機能を保つために重要な栄養素です。
また、皮膚や髪、爪などの細胞の再生にも関与しており、健康な身体を維持するために必要です。
<イソフラボン>
強力な抗酸化作用があるため、生活習慣病の予防や改善に役立つとされています。
また、女性ホルモンであるエストロゲンに似た効能もあるため、更年期に現れる症状の緩和に良いとされています。
<大豆サポニン>
肥満対策や血流の改善に役立つ栄養素であり、免疫力の向上などの役割も果たします。
主なサポニンの含有源はマメ科の植物ですが、中でも大豆製品からの摂取が容易です。
その他、味噌にはコレステロールを下げる「リノール酸」、貧血を防ぐ「鉄分」などが含まれており、身体にとってもやさしい栄養素の宝庫なのです。
味噌汁を飲む習慣の人たちの特徴が凄い
何とっ!毎日味噌汁を飲んでいる人は癌になりにくい。ということが、既に国立がん研究センターの故・平山雄氏の免疫学の研究で発見されているそうです。
その後、さらに研究が進んでいるそうで、味噌汁を毎日飲んでいる人は消化器官系の疾患にかかりにくく、胃がんや食道がんにかかる割合も違うことがわかっているそうだ。
1日3杯以上味噌汁を飲む習慣の人たちは、1日に味噌汁を1杯未満しか飲まない人と比べて、乳がんの発生率が0.6倍となり、40パーセントも減少しているそう。
これにはビックリですね!
味噌汁は大豆成分が決め手になる
そもそも味噌は大豆からできていますが、味噌のタンパク質は麹菌のタンパク質分解酵素のはたらきでアミノ酸になります。
アミノ酸はご存じの通り、持久力のアップや疲労軽減、そして美容にも効果があり、化粧品やヘアケア用品によく使われていますよね。
サプリを摂取する人も多いようですが、味噌汁を毎日飲めばサプリを摂る必要はナシですね。また、大豆成分には老化を抑える効果があるためアンチエイジングにも役立つんです。
つまり、このブログのテーマでもある若返りにもかなり役立つかもですね。そんなにパワーのある味噌汁、飲まない手はありませんね。。。
毎日味噌汁を飲むメリットは多い
味噌は、タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルを補うことができる素晴らしい食材なのはわかりました。
そして毎日味噌汁を飲むことには、以下のようなメリットが考えられます。
<消化機能の改善>
味噌は発酵食品であり、プロバイオティクス(善玉菌)が豊富に含まれています。
これらの菌は腸内環境を整え、消化を助ける可能性があります。また、味噌に含まれる酵素も消化をサポートすると考えられています。
<がんリスクの低減>
大豆イソフラボンには、抗酸化作用や抗炎症作用があり、特定のがん(乳がん、前立腺がんなど)のリスクを低減する可能性が示唆されています。
複数の研究で、味噌の摂取が特定のがんのリスク低下と関連していることが報告されています。
<心臓病リスクの低減>
大豆イソフラボンは、血中コレステロール値や中性脂肪値を下げる効果が期待されており、心臓病のリスクを低減する可能性があります。
<更年期症状の緩和>
大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをすることが知られており、更年期におけるほてりなどの症状を緩和する可能性があります。
<免疫力の向上>
味噌に含まれるプロバイオティクスは、腸内環境を改善することで免疫機能の向上に貢献する可能性があります。
<抗酸化作用>
味噌には、ビタミンE、アミノ酸、サポニン、リポフスチンなどの抗酸化物質が含まれており、老化の原因となる活性酸素の働きを抑える効果が期待できます。
<血圧の安定>
動物実験では、味噌が血圧を下げる可能性が示唆されています。
糖尿病リスクの低減: 発酵した大豆製品である味噌は、2型糖尿病の進行を遅らせる可能性があるという研究結果があります。
今では味噌汁の塩分は気にならない!
でもー、やっぱり気になるのは塩分ですね。
以前、昭和30年代頃は、味噌汁による塩分摂取が問題になったことがあったようです。
しかし、それ以後は減塩が進み、今の味噌汁は1日3杯飲んでも影響はないそうです。
これまで味噌汁を毎日飲む習慣のなかった方は、若返りにも効果抜群の味噌汁を、ぜひ1日1杯から始めてみてはどうですか?