はい、今回は人間ではなくて、スマートフォンのバッテリーの寿命のお話です。
スマホのバッテリーの減りが早いのって、気になりませんか?
私のは気が付いたら半分に、、、ということはよくあること。バッテリーもこのブログのサブテーマでもある「若返り」が必要なんですかね。笑
さて、スマートフォンのバッテリーは、ほとんどが「リチウムイオンバッテリー」という種類で、このバッテリーの特性を理解することが、バッテリーを長持ちさせる上で重要のようです。
現在のスマホの多くに搭載されている「リチウムイオン電池」は、以前のニッケルカドミウム電池のように「使い切ってから充電する」という「メモリー効果」を気にする必要はほとんどないそうだ。
むしろ、完全に使い切って0%になる「過放電」や、100%になった状態で長時間充電し続ける「過充電」の方がバッテリーの劣化を早める原因となるようです。
また、よくやりがちな、スマホ充電を頻繁に行うことが、バッテリーの劣化につながるかどうかは、充電の仕方や頻度、バッテリーの状態に大きく左右されそうです。
リチウムイオンバッテリーの特性と劣化
リチウムイオン電池はエネルギー密度が高く、急速な充放電が可能のようです。
また、メモリー効果と呼ばれる、充電された電力を使い切らない状態で充電を繰り返すことにより使用可能時間が短くなる現象がありません。
そのため充電を繰り返すことの悪影響が少なく、長寿命が期待できるのです。
<特性①:充電サイクルで劣化が進む>
リチウムイオンバッテリーの寿命は、「充電サイクル」で測られます。
これは、バッテリーが0%から100%まで充電され、再び0%になるまでのプロセスを1サイクルと数えます。
一般的に、約500回の充電サイクルでバッテリー容量が70~80%程度に劣化すると言われています。
<特性②:0%と100%の状態に負荷がかかる>
リチウムイオンバッテリーは、完全に0%になる「過放電」と、100%になった後も充電し続ける「過充電」の状態が特に負荷がかかり、劣化を早める原因となります。
<特性③:熱に弱い>
高温状態での使用や充電は、バッテリーの劣化を加速させます。
充電しながらのゲームや動画視聴など、スマホが発熱しやすい使い方は避けた方が良いでしょう。
頻繁な充電に関する誤解と真実
かつてニッケル系のバッテリーが主流だった頃は、「バッテリーを使い切ってから満充電する」という考え方がありましたが、これはリチウムイオンバッテリーには当てはまらないようです。
●頻繁な「継ぎ足し充電」は問題ない、むしろ推奨される場合も。
リチウムイオンバッテリーの場合、バッテリー残量が少ない状態で一気に充電するよりも、こまめに少しずつ充電する「継ぎ足し充電」の方が、バッテリーへの負担が少ないとされています。
これは、バッテリーが0%や100%の状態になることを避けることができるためです。
●「20%~80%」の範囲で充電するのが理想。
バッテリーの寿命を最も長持ちさせるには、バッテリー残量を20%~80%の範囲で維持するように意識するのが良いとされています。
この範囲はバッテリーへの負荷が比較的少ないためです。
バッテリーを長持ちさせるためのポイント
バッテリーの長持ちさせるためのポイントとしては、
以下の点が挙げられます。
1.バッテリー残量20%~80%を目安にする
完全放電(0%)や満充電(100%)を避けるように心がけましょう。
2.充電しながらのスマホ操作を避ける
発熱によるバッテリー劣化を防ぐためです。
3.高温環境を避ける
直射日光の当たる場所や、夏場の車内などに放置しないようにしましょう。
4.純正品または品質の高い充電器を使用する
粗悪な充電器はバッテリーに悪影響を与える可能性があります。
5.長期間使用しない場合は、50%程度の充電で保管する
完全放電の状態で放置すると、バッテリーが回復不能になることがあります。
6.バッテリーセーバー機能の活用
スマートフォンにはバッテリー消費を抑える機能が搭載されているので、活用しましょう。
7.不要なアプリの終了やアンインストール
バックグラウンドで動作するアプリはバッテリーを消費します。
スマホ充電のまとめ
スマホの充電を頻繁にするのは良くないと思われている方が多いようです。
しかし、バッテリー残量を極端に低い状態(0%)や高い状態(100%)に長時間置くことや、高温環境での使用・充電がバッテリー劣化の主な原因となります。
そのため、バッテリー残量が20%~80%の範囲で、こまめに充電する方が、むしろバッテリーを長持ちさせることにつながると言えます。
結論として、「頻繁に充電する」こと自体よりも、
◎0%になるまで使い切る
◎100%の状態で長時間充電し続ける
◎高温環境下で充電・使用する
といった極端な状態を避けることが、バッテリーの寿命を長持ちさせる上で重要です。
こまめに充電することは、上記のような極端な状態を避けられるのであれば、リチウムイオン電池にとっては問題ないとされています。
むしろ、バッテリー残量が極端に低下する前に充電を始めることが、バッテリーの健康維持につながることもあります。
スマートフォンのバッテリーは消耗品であり、どんな使い方をしても徐々に劣化は進みます。
一般的には、約2年程度でバッテリーの劣化を感じ始めることが多いようです。