猫背の人は実年齢より6才は老けて見える!姿勢を正すポイントは?

若返り⇗
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鏡の前の自分を見て「なんか年取った。老けて見える?」と感じていませんか。
実はそういった年齢的な印象は、顔のシワや髪の色よりも『姿勢』が影響しているかも?という話題です。

そうなんです。
猫背で背中が丸くなると、見た目年齢は5~10歳も上に見えると言われています。

反対に、背筋が伸び、自然に胸を張った姿勢の人は、年齢に関係なく若々しく、エネルギッシュな印象を与えます。

ある調査では、60代女性の姿勢と印象を比較したところ、背筋がピンと伸びている人は「老けて見えない」と回答された割合が80%以上だったという結果もあるそうです。

また、姿勢が良い人は、呼吸や話し方、動作まで整って見えるため、全体的に「知的で上品な印象」を与えることもわかっています。

第一印象の80%は視覚情報で決まると言われる中で、姿勢が与えるインパクトはとても大きいですね。

猫背が与える身体への影響とは

鏡に映った自分を見て、「なんだか老けて見える…?」と感じたことはありませんか。実はその印象、顔のシワや髪の色よりも『姿勢』が影響している可能性が高いのです。

姿勢(猫背)は見た目だけでなく、身体機能にも深刻な影響を与えることがわかっています。

<①.呼吸が浅くなる>
猫背になり背中が丸くなることで胸郭が十分に広がらず横隔膜の動きが悪くなり肺が通常よりも膨らみにくくなります。
そうなると酸素をしっかり取り込むことが出来なくなり呼吸が浅くなってしまいます。

<②.集中力の低下>
呼吸が浅くなることで脳に十分に酸素が行き渡らなくなるため脳の働きが悪くなり集中力の低下に繋がってしまいます。

<③.内臓の働きが悪くなる>
胸郭が狭まることで内臓が下がるため全体的に圧迫される形になるので働きが悪くなり胃もたれやむかつき腸の動きも悪くなるので便秘や消化不良を起こしやすくなってしまいます。

<④.肩こりや腰痛などの痛み>
背中が丸くなり身体の中心よりも頭が前方に来るため非常に肩や首に負担がかかってしまいます。そのため肩こりや首こりになりやすくなります。
さらにその姿勢が続くことで頚椎の湾曲がなくなりストレートネックになってしまいます。
姿勢の悪さから体幹の筋力が落ちてしまい腰を支えることが出来ず腰痛になりやすくなってしまいます。

<⑤.関節の動きが悪くなる>
姿勢が悪くなることで正しい位置から関節がずれるため関節の動きが悪くなります。肩も180度上がるはずが、猫背だと上がらなくなってしまいます。
そのため気づかないうちに動かせなくなり筋肉を十分に使えないため筋力の低下、柔軟性の低下、運動時のパフォーマンスの低下に繋がってしまいます。
怪我のリスクも高まるので運動をしている方も気をつけていただきたいです。

<⑥.老け見え姿勢>
いい姿勢に比べると見た目も悪く、特に実年齢よりも老けて見えてしまいます。逆に言うと良い姿勢でいるだけで若くみえます。
さらに猫背だと腹筋が使えてないのでぽっこりお腹になりやすく体型も悪く見えてしまいます。
成長期の学生の場合では身長にも大きく関わりしっかりと筋肉や骨が成長出来なくなってしまう可能性があるので要注意です!!

<⑦.冷え性・むくみ>
猫背になると背骨が丸くなり骨盤の歪みに繋がり身体全体の動きが悪くなります。動きが悪くなるとしっかりと筋肉を使うことが出来なくなり筋肉の活動量が低下してしまいます。
活動量が低下すると筋肉の働きの一つである筋ポンプ作用が十分に起こらず身体中の血液の循環が悪くなります。
特に手や足先などの末端などは血液が滞ってしまいます。そのため血液をしっかり送り出すことが出来ず冷え性やむくみなど老廃物の溜まりやすい身体になってしまいます。

姿勢が変わると健康も変わる

猫背はいい姿勢に比べると見た目も悪く、特に実年齢よりも老けて見えてしまいます。

逆に言うと良い姿勢でいるだけでも若くみえます。さらに猫背だと腹筋が使えてないので、ぽっこりお腹になりやすく体型も悪く見えてしまいます。

成長期の学生の場合では、身長にも大きく関わり、しっかりと筋肉や骨が成長出来なくなってしまう可能性があるので要注意ですね!!

姿勢が良くなると、見た目だけでなく身体の内側にも大きなメリットがあります。
具体的には、次のような効果が報告されています。

<①.呼吸が深くなる>
胸郭が開き、酸素をたっぷり取り込める

<②.内臓の圧迫が減る>
胃や腸が本来の位置に戻り、消化機能が改善される

<③.血流が良くなる>
筋肉が自然に動き、全身に酸素が届きやすくなる

<④.慢性的な肩こり・腰痛が軽減>
骨格のバランスが整うことで負担が軽減する

<⑤.集中力が高まる>
脳への酸素供給がスムーズになり、思考もクリアになる。

姿勢改善は、健康増進の第一歩ともいえますよね。

姿勢のカギは「背骨と骨盤」にあり

正しい姿勢を保つための土台は、「背骨のS字カーブ」と「骨盤の傾き」にあります。
人間の背骨は、頸椎・胸椎・腰椎がゆるやかなS字を描くことで、重力を効率よく分散させる構造になっています。

ところが、長時間のスマホ操作やパソコン作業によってこのS字が崩れ、「ストレートネック」や「猫背」、「反り腰」になる人が増えています。

また、骨盤が後傾または前傾しすぎると、体全体の重心バランスが乱れ、姿勢が歪むだけでなく、疲れやすく太りやすい体質に傾いてしまうこともあります。

骨盤と背骨の関係は、土台と柱のようなもので、どちらかが崩れると全体のバランスが保てません。
だからこそ、『まず骨盤を整える』ことが姿勢改善の近道なのです。

今日からできる姿勢改善ルーティン

●気づくと猫背になっている。
●姿勢を意識しても長続きしない。

そんな方でも無理なく始められる、簡単な姿勢改善のルーティンを紹介しておきます。

いつでもどこでもできるので、あなたもチャレンジしてみて下さいね。

姿勢チェックの流れ

<①. 壁を使った姿勢チェック>
壁にかかと・お尻・肩甲骨・後頭部をつけて立ってみましょう。
すべてが壁につかなければ、どこかに姿勢の崩れがあるサインです。
この姿勢をキープして深呼吸を5回。1日1回でも繰り返すことで、良い姿勢の感覚が身につきます。

<1.今の姿勢を確認>
まず①.で説明している姿勢チェックで今の状態を確認します。

<2. 背中のストレッチ>
両手を前に伸ばして椅子に座り、背中を丸めるように前屈します。10秒キープを3セット。
これにより肩甲骨周りがほぐれ、丸まりやすい上背部がリセットされます。
背中の筋肉は意識しづらいため、ストレッチで感覚を目覚めさせることが、正しい姿勢への第一歩になります。

<3. 骨盤の前後スイング>
椅子に浅く座り、骨盤を前後にゆっくり動かすエクササイズ。骨盤の正しい位置を脳と体に再学習させることができます。
骨盤周りの柔軟性が高まると、腰痛予防やお腹まわりの引き締めにも効果的です。
どれも1回2~3分でできるものばかり。朝起きたときや、仕事の合間に取り入れることで、日々の姿勢意識が自然と高まります。

<4.終了後の姿勢の確認>
最後に、①.で説明している姿勢チェックを行い今の状態を確認します。
姿勢がよくなったことが実感できればいいですね。

どうでしたか?
なかなか手が込んでますが1日1回でもチェックできるといいですね。

姿勢を整えることは「心の姿勢」も整える

おもしろいことに、姿勢と感情には相互作用があるという研究報告もあります。

ある実験では背筋を伸ばして歩いた被験者は、猫背で歩いた被験者よりも「気分が明るくなった」と回答する割合が高かったという結果が得られました。

また、堂々とした姿勢は自信や安心感を与え、人間関係にも良い影響を及ぼします。つまり、良い姿勢は外見だけでなく、心にも前向きな変化をもたらすのです。

さらに、呼吸が深くなり、表情筋の緊張がゆるむことで、自然と「笑顔」も増えやすくなります。

意識するのは最初だけ。
体が覚えれば、あなたの姿勢が「若々しさと信頼感」を自然にまとう日もそう遠くありませんね。