季節の変わり目は、とにかく体調を崩しやすい時期ですよね。
何よりもまずやることは、予防と免疫力を上げることが肝心!
今回は、そもそも免疫ってなに?
という話題です。
免疫力とは
免疫とは、私たちの体に備わった自己防衛機能のことで、防御機能(予防)と攻撃機能(排除・治癒)に大別されます。
防御機能は目や鼻、口や喉、腸などにある粘膜に備わっています。
人間の体にとって異物となるもの(ウイルス、細菌、花粉など)の侵入を防ぐ役割も果たしています。
いっぽうリンパ節、脾臓、血液の中など全身で活動する免疫は、異物を排除し体を正常に戻そうとします。
発熱やせき、下痢などの症状は、免疫が異物を体から追い出そうとするために起こる反応ですね。
このように、免疫力とは、
『粘膜免疫(=防御、予防)』
『全身免疫(=攻撃、治癒)』
の両面から成り立っているのです。
どういった場合に免疫力が下がるのか
免疫力が低下すると、当然ながら感染症になるリスクが上がります。
ではどういった場合に免疫力が下がるのか、以下の5つを見ていきましょう。
①.加齢
年を重ねると体のさまざまな機能が低下し、免疫力も落ちてしまいます。
②.妊娠
妊娠中はホルモンのバランスが崩れるほか、つわりなどのストレスが原因で睡眠不足や栄養不足が起こりやすくなります。
③.不規則、不摂生、不養生な生活
睡眠不足、栄養不足(過多)、生活習慣の乱れによって引き起こされる体の不調は、免疫力低下のサインです。喫煙も要注意。喫煙者がガンなどに罹患しやすいのは、免疫力の低下も大きな要因と考えられています。
④.激しい運動
体に著しい負荷をかけることは免疫力低下につながります。そのため現役アスリートは、実は免疫力が低め。一般人よりも風邪を引きやすいことが実証されています。
⑤.ストレス
何かとストレスを溜めがちの現代人。テスト前などの強い精神的ストレスや、オーバーワークといった慢性的なストレスは自律神経に不調をきたし、免疫力が弱まる原因となることが分かっています。
具体的な免疫力の高め方5つとは
次から、いよいよ具体的な免疫力の高め方を5つ見ていきましょう!
①.バランスの良い食事
免疫力を上げる基本中の基本が食事ですね。しっかり食べることで滋養がつき、強い体をつくります。
特にビタミン類、亜鉛、タンパク質、食物繊維などは、免疫を活発化させる重要な栄養素。緑黄色野菜や、食物繊維をたっぷり含む根菜類、タンパク質豊富な乳製品、発酵食品などが、免疫力アップに有効な食材といわれています。
飲み物はコーヒーや紅茶よりも、ビタミンCを多く含む緑茶がよいようです。
ポイントはどんな栄養素であれ、偏りなく適量をとること。栄養素により免疫への働き方が違うので、バランスの良い食事を心がけましょう。
②.体を温める
「冷えは万病のもと」といわれるように、体が冷えると免疫も働きにくくなることが分かっています。
体を温める食材(しょうがやねぎ類、根菜類など)を食べる、ゆっくり半身浴をするなど、体を温め、かつ冷えにくい体をつくることが、免疫力を高めることにつながります。
③.うるおいを保つ
乾燥した空気はウイルスの温床です。特に寒くて乾燥しがちの冬は、感染症リスクが最も高まる時期。
体のバリアである粘膜を保護するための、十分な保湿対策は欠かせません。
常時水分補給をする、加湿器や保湿クリームを利用するなど、常日頃からうるおいを保つ工夫をしましょう。
④.適度に運動をする
適度な運動をする日数が多いほど風邪を引きにくく、重症度も低いという調査結果もあるそう。適度な運動によって基礎体力や新陳代謝が高まり、免疫の活性化につながります。
ただし、激しい運動は(免疫力アップの面からいうと)NGですが、汗を少しかく程度の運動は、ぜひ習慣化しておきたいですね。
⑤.心身をゆるめハッピーな時間をつくる
ストレスを完全に排除することは難しいですが、ストレスでこわばった体をゆるめるだけでも、免疫力に良い影響があります。
1週間のうち1日は何もしない日をつくる、レジャーの計画を立てるなど、心身を解き放ち、ワクワクする時間を意識的に設けましょう。
楽観思考や「笑う」ことそのものが、免疫力アップに一役買っているという研究結果もあるそう。常にハッピーでいることが、病気を寄せつけない体をつくる近道といえそうですね。
忙しい毎日でもちょっとした生活習慣を見直すことで、免疫力アップが可能です。
自分の身を守るためにも、今からでも自分にプラスになる習慣を身につけることが、結局は若返りにもつながるのだと思います。