抜け毛は気になりますよね。男女関係なく起きる生理現象ですが、さまざまな理由で抜け毛が促進されて薄毛の原因になることがあります。
若返りにも影響大ですから、、、なので今回は、この抜け毛対策の話題ですよ。
髪を洗ったときに排水溝に抜け毛がたくさんたまる、ふと部屋の床を見たときに抜け毛だらけになっていたなど、抜け毛で悩む方は近年増加傾向にあるそうです。
しかも年齢が若い方や女性でも抜け毛に悩まされることがあって、自宅でできる抜け毛対策法が知りたいという方も多いんですよね。
抜け毛はある日突然増えるのではなく、月日が経つごとに少しずつ増えていくため、早めに対策や予防を行うことが大切です。
抜け毛が気になる方、薄毛にならないか心配な方は、最後までどうぞ!!!
抜け毛のメカニズムについて
抜け毛は毛周期の乱れによって起こる症状です。
そもそも人間には約10万本の髪の毛が生えていて、成長期(毛が育って伸びる期間)が2~6年、退行期(毛が抜ける準備期間)が2~3週間、休止期(毛根の活動休止期間)が3~6か月あり、5~6年ほどのサイクルで発毛と脱毛を繰り返しています。
髪全体では、成長期の毛が80~90%ともっとも多く、次に休止期の毛が約10%、退行期の毛が残りの数%という割合になっていて、常に一定の毛量が保たれる仕組みです。
一般的に、髪の毛が抜けるのは休止期ですが、何らかの原因によってこのサイクルが乱れてしまうと、髪が薄くなってしまいます。
なるほど、髪の毛には成長期、退行期、休止期というサイクルがあって、成長期が2~6年継続し、2~3週間の退行期のあと3ヵ月ほどの休止期に移るのが一般的のようですね。
ヘアサイクルは1本ずつ異なるため動物の換毛期のように一斉に体毛が生え変わることはないんだけれど、、、
ストレスや加齢、ホルモンバランスの乱れによってヘアサイクルが崩れ、抜け毛が増えたり、薄毛になったりする可能性が出てくるわけですね。
抜け毛の原因とは?
平均約10万本といわれる毛髪のうち、1日70~120本ほどの抜け毛は、髪が生まれ変わるための自然現象なので心配ありません。
しかし、さまざまな原因で抜け毛の本数が増えてしまうこともありますよね・・・。
原因①.頭皮のトラブル
皮脂やアカ・皮脂に付着したホコリなどをそのままにしておくと、毛穴がつまり、毛髪の成長を妨げて抜け毛が増えることがあります。
フケが多くなると、毛穴をふさぎ、毛根の先端にある毛細血管の働きが鈍くなるため、抜け毛の数が増えます。
血行不良も毛根に充分な栄養が行きわたらず、正常なヘアサイクルが保てなくなり、抜け毛につながります。
原因②.ホルモン
薄毛などは、男性ホルモンの分泌と深く関わり、前頭部から頭頂部に向かった部位が脱毛しやすくなることから起こります。
妊娠中は、女性ホルモンが大量に分泌されるため、成長期の毛髪が増えます。
産後にホルモンの分泌が元に戻ると、増えた毛髪がいっせいに休止期に変化し、抜け毛が目立つようになります。
これは産後特有の生理現象で、半年程度でおさまります。
原因③.年齢、季節
一般的に年齢と共に抜け毛は増え、50~60代になるとさらに抜け毛の本数が増えます。
また、季節によっても抜け毛の数は変化し、秋(9・10・11月)になると抜け毛が多くなります。
これは、夏の紫外線や暑さで頭皮に軽い炎症が起き、これが障害となって、毛髪の成長が阻害され、抜けていくためといわれています。
原因④.ヘアスタイル
ポニーテールなどのように、髪を束ねたヘアスタイルを長く続けていると、毛髪が一定方向に引っぱられるため、毛根部の皮ふへの結びつきが徐々に弱まり、部分的に抜けやすくなります。
原因⑤.ストレス、その他
強いストレスなどが原因となって、抜け毛になることがあります。
いわゆる円形脱毛症に代表される病的な抜け毛も、ストレスが原因といわれています。
このほかに、無理なダイエットによる抜け毛などもあります。
注意が必要な抜け毛とは
上述の通り、髪の毛は日々成長と脱毛を繰り返しているため、ヘアサイクルが正常な方でも1日に80~100本程度の抜け毛があります。
毎日のように髪が束になって抜けるなど、1日に抜ける毛の量が多いと感じる場合や抜け毛が急に増えたと感じる場合は注意が必要です。
また、通常は抜け毛の毛根は白っぽく丸みを帯びていますが、何らかの原因によりヘアサイクルが乱れていると毛が十分に成長しないまま抜けてしまいます。
毛の色が全体的に白っぽく尖っていてくびれがなくなってしまうほか、毛質も細く柔らかい場合が多いでしょう。
自宅でできる抜け毛の5つの対策と予防法
抜け毛が気になる場合、生活習慣の見直しや頭皮のマッサージなどで対策・予防できる可能性はあります。
男性にとっても抜け毛は心の健康にも関わる大きな問題ですよね。
でも特に女性にとっては抜け毛によって薄毛の心配が出てしまうと、外出が億劫になったり人と会いたくなくなったりします。
その結果、QOL(生活の質)を下げる原因にもなってしまうため、早めに抜け毛を止める対策を行う必要があります。
ここでは、自宅で誰でも簡単にできる抜け毛対策・予防法を5つ解説します。
①.髪によい栄養素を積極的に摂る
抜け毛を抑えるには、体の外側だけでなく内側からも対処することが大切です。
髪の毛の主成分は『ケラチン』というタンパク質なので、食事からタンパク質を積極的に摂る必要があります。
さらにタンパク質を体内で効率よく利用するために必要な亜鉛や、新陳代謝を促して髪の健康を促進するビタミンA、頭皮環境の改善に役立つビタミンC、頭皮や髪に酸素や栄養素を運ぶ血液を作る鉄分などの栄養素も一緒に摂るといでしょう。
抜け毛防止におすすめの食材は、レバーや納豆、ナッツ類、柑橘系のフルーツ、小豆などになります。
また、普段からお酒をよく飲む方は、メチオニンという栄養素を摂るのがおすすめです。メチオニンはアルコールの摂取によって不足し、利尿能力や肝機能を低下させる原因にもなります。
その結果、ストレスや疲れで血行不良が起こって抜け毛が増えてしまうため、抜け毛を抑えるためにメチオニンを多く含むカツオやマグロ、豚肉や鶏肉、鶏卵、ほうれん草、ブロッコリー、ニンニクなどを積極的に摂取できるといいですね。
②.生活習慣を見直す
生活習慣の見直しも、抜け毛改善に必要不可欠になります。具体的には、睡眠の改善や適度な運動、禁煙、ストレスの発散などを行いましょう。
睡眠の質を高めるためには、寝る1~2時間前に入浴したりストレッチしたりするのがおすすめです。
好きな音楽を聴きながら行えば、よりリラックス効果が高まります。
軽い有酸素運動やランニングなどの運動でも睡眠の質が向上するため、習慣的に行うようにしましょう。
また、喫煙やストレスも頭皮の血行が悪くなる原因となります。タバコを急にやめることは難しいかもしれませんが、うまくストレスを発散しながら禁煙できればいいですね。
③.抜け毛に効果的なシャンプーを使う
抜け毛を減らすには、自分の頭皮に合ったシャンプーを使うことも大切です。
使うとかゆみが出たり乾燥したりなど、不快感のあるシャンプーは抜け毛を加速させる恐れもあるため、一度使用を中止して頭皮にやさしい処方のものを使ってみましょう。
どのようなシャンプーを選んだらよいかわからないときは、以下の成分を配合しているか確認してみてください。
●ビオチン(ビタミンB7)
●パンテノール(プロビタミンB5)
●アミノ酸系洗浄成分
上記は抜け毛に効果的だとされる成分ですが、最適なシャンプーは頭皮の状態によって変わります。
頭皮が脂っぽい場合は洗浄力の高いものを、頭皮が乾燥しているときは保湿成分がたっぷり含まれているものを選ぶようにしましょう。
また、硫酸塩などの刺激の強い成分が含まれているシャンプーは、抜け毛が悪化してしまう恐れもあるため使用しないことをおすすめします。
④.頭皮マッサージをする
抜け毛対処法として、頭皮をマッサージするのも一つの方法です。
抜け毛は頭皮の血行不良や栄養不足が原因になっていることが多いため、シャンプーのついでに頭皮をマッサージして血行を促進し、きちんと毛母細胞へ栄養が供給されるようにしましょう。
以下は、頭皮マッサージの基本的なやり方です。
1.頭皮を温める
2.頭皮全体に円を描くように頭の前から後ろへと、優しく指の腹でマッサージする
3.耳の上から下へとマッサージしていく
頭皮マッサージは、定期的に行うことで効果を最大限に感じられますから、数分間でも毎日の習慣として継続して行いましょう。
⑤.頭皮のツボ押しをする
頭皮のツボ押しも、抜け毛対策・予防法として有効です。
頭には血行を促進するツボや髪の生え替わりを促進するツボ、髪を太くするツボなど、髪にまつわるさまざまなツボがありますが、その中でも頭のツボの中心といわれ、血行を促進する効果のある『百会(ひゃくえ)』というツボを紹介しておきます。
百会は、頭頂部のほぼ中央にあり、左右の耳と頭頂部を通って結ぶ線と、眉間から頭頂部に向かって延ばした線が交差するところにあります。
このツボを押すときは、両手で頭を包み込み、左右の中指を重ねてツボに当て、痛気持ちいいと感じる程度の力でまっすぐに身体の中心を通るように押して見て下さい。
万能ツボなので抜け毛以外にも、思いがけない効果が得られるかも知れませんよ。
頭皮の健康維持が重要になる
まとめると、髪の毛の成長にはサイクルがあり、休止期になると成長が停止して、新しい髪の毛に生え変わるため自然と髪の毛が抜けます。
しかし、ストレスやホルモンバランスの乱れ、紫外線などのさまざまな理由により、抜け毛の量が増えると薄毛になることがあるので注意が必要です。
1日に100本以上抜けたり、頭皮が見える状態になったりした場合は、病的脱毛の可能性も考えられます。
抜け毛を予防するためには、頭皮の健康を維持することが最も重要になります。
この機会に、ストレス対策や運動習慣、食事のバランス、睡眠の時間と質など、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。