スチューデント・アパシー〜メンタルヘルス用語集〜

 

スチューデント・アパシー

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  【メンタルヘルス用語集】-スチューデント・アパシー

スチューデント・アパシー

1960年頃にアメリカで最初に注目され、主に大学生を中心に、青年期から成人期にかけて生じる無気力(アパシー)状態のことをいいます。ただし、女子学生にはほとんど見られないようです。

うつ病とは違い、外に現れるような症状はありませんが、現実にしなければならないことに意欲が湧かないため、「意欲減退学生」とも呼ばれます。この状態に陥る学生は、勝ち負けや優劣に対して敏感なため、厳しい現実からの逃避行為としという見方もあります。

日本では、この無気力状態のことを「退却神経症」とっています。最も特徴的な症状は、大学生の本業である勉強のみに対する無関心で、アルバイトなど勉強以外のことに対してはまじめに取り組むことです。そのため、周囲からは怠けていると見られることが多いのです。

スチューデント・アパシーの症状が出始めるのは、もともと、気立てが優しく、人と競ったり争ったりすることを好まない人達が多いといわれています。また、原因や予防法は未だ明確ではないですが、受験戦争のための疲労や、無目的な進学、親の期待からの重圧、などがあるのではないかと推測されています。

 
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