生きる・・・。その実体は瞬間〜こころの栄養学〜

 

生きる・・・。その実体は瞬間

 メンタルヘルス雑学トップ > こころの栄養学 > 生きる・・・。その実体は瞬間
メンタルヘルス雑学

         
  【こころの栄養学】-生きる・・・。その実体は瞬間

生きる・・・。その実体は瞬間にしかない。
岡本太郎 『赤色が象徴する「生」と「死」』より

このあとに、こう続くようです・・・。
「瞬間瞬間に昨裂し、過去も、先のことも考えない。
 それが私の自然だし、信念でもある。」

つまりは、徹底して「現在」を生きる、ということを岡本氏は言っているのです。

そこだけを捉えると「刹那的」と誤解されるかも知れませんが、
そうではありません。
過去も未来も、実は眼前、足下の「現在」の集積に他ならず、
ただ便宜的に分類されているだけのものであり、
常に「現在」と不可分(切り離すことができない)の存在にすぎない。

だから、生きるとは「現在」を生きる以外にない、
だったらそこに全力投球をすべきなのだ・・・・。と言っているのです。
ごく全うな、岡本流「人生論」であり「人間論」なのです。

では、その「現在」で挫折したらどするのか・・・?
これはですね。
君は何を言っとるのかね。そんなものはとっくに「過去」だよ「過去」!
きっとこう言って、岡本氏なら、笑い飛ばすに違いないのです。

今を生きているのですから、今を精一杯、生きてゆきましょう。


岡本太郎 1911〜1996 洋画家
父:マンガ家の岡本一平、母:小説家・歌人の岡本かの子
純粋抽象、シュールレアリスムを経たのち
曼陀羅など古代の生命力に傾倒。
70年の大阪万博会場では「太陽の塔」を建設。


 
Copyrightc 2006 メンタルヘルス雑学 All rights reserved.