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大脳は縦に走る深い溝(大脳縦裂)で左右対象の2つの半球に分けられています。
脳梁と呼ばれる白い神経繊維がこの右脳と左脳を結びつけ、大事な情報を片方の半球からもう一方の半球に伝えています。
このように大脳には「右脳と左脳」とがあり、左脳は主に言語を媒体に発達する脳である一方で、右脳はイメージや感性によって発達する脳です。人は常日ごろ、言語脳である、左脳ばかりを使っていて、イメージ脳と言われる右脳を使うことが少ないと言われています。
さて、日常生活のなかでどのように右脳を鍛えればよいのでしょうか?
それは、理論的に物事を見るだけでなく、五感やイメージを働かせ「ビジュアル」で物事を捉える訓練をすることです。
例えば、初対面で会った人の顔がなかなか覚えられないとします。そんな場合、交換した名刺に相手の似顔絵を描いてみましょう。もちろん絵は上手くなくても構いません。相手の特徴を頭の中で膨らませ、それをビジュアルで記録するのです。頭だけでなく、絵を描くという行為により、さらに右脳は活性化されていきます。
このような右脳のトレーニング法を集めたものが、今話題の「脳ドリル」。ある実験で、この脳ドリルがどれくらい効果的かを調べてみたそうです。
脳に電極をつけた実験対象者にドリルを解いてもらい、解く前と後で対象者の記憶力を測定したところ、ドリルを解いている途中で、脳の活動を表すβ波が右脳を中心に強く出現。問題を解き終えた後に再度行った記憶力テストでは、解く前よりも40%も正答率がアップしていたそうです。
このように、五感やイメージを働かせることで、日常的に右脳を鍛えることはできるのです。
また、最近、高速音声を集中して聞くことで、脳がこれまでとは比べ物にならないほど活発に働き出すという「速聴」がブームになっています。速聴とは日頃私たちが日常生活の中で耳にしている速度の2.7倍速以上の速い音声を聞くことで脳を刺激。それによって脳全体が活性化し、具体的には記憶力や集中力などの向上が期待できるというのです。
難しい理論はさておいて、眠ったままの脳力を引き出し、頭の回転が速くなり、最大限に脳を活性化させるための研究は近年盛んに行われてきています。
<赤ちゃん幼児は右脳派、小学生からは左脳派>
左脳が未発達な赤ちゃんや幼児は右脳のイメージ記憶だけを使って母国語をマスターしているそうだ。
そして、徐々に発達する左脳によって少しずつ論理的に言語を認識していきます。
小学生以上の時期になってしまうと、ほぼ完全に左脳優先の生活パターンが定着し、
右脳学習はむしろ苦手な作業になっていくのです。
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