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医学辞書などによると「健康」とは以下のように定義しています。
『体や心がすこやかで、悪いところのない・こと(さま)。
医学では単に病気や虚弱でないというだけでなく、
肉体的・精神的・社会的に調和のとれた良い状態にあることをいいます。』
つまり、
異状があるか、ないか。という面からみた、からだの状態。「―がすぐれない」「―優良児」
からだに悪いところがなく、丈夫なこと。また、そのさま。「―を保つ」「―な肉体」
精神の働きやものの考え方が正常なこと。また、そのさま。健全。「―な考え方」「―な笑い」
ということになります。
健康と長生きは昔から多くの人々の願いでもありました。
近年、日本の平均寿命は大幅に伸び世界一の長寿大国となり、数字の上では世界最高水準の健康が得られるようになりました。しかし、本当に健康で長生きできているのでしょうか?
寝たきり老人・痴呆の老人の増加
若年層・子供の生活習慣病増加
環境汚染
過労死・突然死
栄養価の少ない食事
など、健康を脅かす要因は減少していないのです。
いったい「健康」とは、どんな状態なのでしょうか?
それは、病気ではない状態・・・。病気ではない状態は健康なのか・・・。頭がグルグル回ります。^_^;
そもそも健康とは病気ではない状態と、考えられてきました。しかし健康と疾病の関係は、健康な状態から疾病の状態に直接的に移行するものではなく「健康→半健康→半病気→病気」といったステップを踏んで健康状態が次第に下降線をたどり、やがて病気になって行くわけです。「病気」ではないから「健康」だ。というわけにはいかないと思います。
なんとなく疲れやすい。気力が出ない。イライラする。
肩こり腰痛。冷え性。頭痛。貧血。めまい。アレルギー。高コレステロール。高血圧。
病院へ行って診てもらうのも、ちょっと・・・。という症状の方、たくさんいらっしゃいますよね。
そのような方は本当に健康なのでしょうか?
急速な平均寿命の伸びが達成できたのも確か。しかし、これらの事実は健康で長生きな生活を保証するものではありません。時代と共に、新たに生まれた健康阻害要因もあり、老化と共に必然的に生じる疾病や高齢にともなう自然な疾病は減ることはない。ともいわれています。
結局のところ、健康阻害要因をすべて取り除くことは事実上不可能ですが、日頃からできる限り疾病の予防、健康増進に取り組みながら、場合によっては病気との共存も認めるような健康観が、今日では大きくクローズアップされるようになっています。
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