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「心の病気がない」ことと「健康な心」とはどのように異なるのでしょうか?
心の病気がないからといって、必ずしも心が健康であるとはいえないと思います。
しかし、心の健康を定義することは体の健康を定義することよりも遥かに難しいのです。
「心の健康」を定義しようとすると、そこに人々の生き方や価値観が含まれる恐れがあるからです。
心の健康をそれぞれの国の価値観や生き方に囚われずに定義することが困難であっても、
心をより健康に過ごすことができないものでしょうか。
古代ローマの風刺詩人ユウェナーリス(AD60頃〜120頃)の言葉で
『健全な心は健全な体に宿る』 と述べたことは広く知られています。
実は、『健全なる肉体に、健全なる精神が宿る』という言葉は、
『健全なる肉体に、健全な精神よ、宿れかし』というのが正しい訳だそうです。
良く引用される言葉ですが、じゃぁ「健全な精神は健全な肉体にしか宿らない」の?
ということで、とても違和感を感じる意見が多いのです。
やはり、本当に言いたかったのは、
『健全な肉体にも健全な精神が宿るように願う(祈る)』
ということだったと思います。
「心の時代」と呼ばれている今、便利な物がたくさんあっても、
心の豊かさがなければ本当の意味での「豊かな暮らし」とはいえませんよね。
確かに、私たちの暮らしは、ひと昔前に比べても物質的に満たされてきました。
感心は徐々に「精神面での充足」を求めるようになってきているように思います。
つまり、豊かな暮らしと言うのは単に物や環境・機材に恵まれているというだけでなく、こころの豊かさも必要にしているのです。かつては比較的「特別な病気」とみられがちな「心の病気」が、今では多くの人々にとって身近な問題になってきているのです。
「こころを豊か」にすることが「こころの健康」につながっていく。
そして、こころを健康にするためには、身体を健康にするように努めなければいけません。
つまり日常生活を節制し、暴飲暴食を避け、規則正しい生活をこころがけ、適度な運動を続けることが、
こころの健康にはとても大切であると思います。
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