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色にはどんな心理的影響があるのでしょうか。
カーテンや壁紙の色を変えると気分が一新したり明るい服を着ると気持ちまだ明るくなったりします。このような色が与える心理的な効果は私たちの誰もが思い当たることだと思います。このような色と感情の関係に、初めて注目したのはゲーテのようです。
ゲーテは全ての色は白と黒との対立で表されるという「色彩論」を著しています。
そのなかで、
・黄色は明るく・強く・熱く・近く見える「プラスの性質」。
・青は暗く・弱く・冷たく・遠く見える「マイナスの性質」。
これらは互いに対立する色であるとしています。
さらに、
・赤は鮮血の色で興奮作用がある。
・緑は森林浴と同じ鎮静効果がある。
と色彩心理学ではいわれています。
こうした色による心理効果はファッション産業のみならず、医療現場でも早くから積極的 に取り入れられています。かつては手術用には白布や白衣が使用されていましたが、現在では血の色が目立たないように緑色になっています。集中管理室やICUでは、手術後の患者の神経を鎮めるために壁に緑色が使われているそうです。
スイスの心理学者ルッシャーによれば、色の好みには心理学的な意味が隠されているそうです。
朝、何を着ていこうかと悩むとき、今日は気分がいいなという日は明るい色、体調がすぐれず頭の痛い課題を抱えているときは暗い色を選ぶというのも心理的な影響とか。ただし、皆さんそれぞれに色の好き嫌いはあるはずですけどね。
どんな色を好むかによって、その人の性格的傾向 を読みとることができることも実験的に立証されています。参考までに、代表色である青・緑・赤・黄紫・茶・黒・灰色による性格分析を、以下に載せておきます。
果たして、あなたの好きな色と性格は、一致するでしょうか。
色の好みでの性格
【青】
穏やかな海を象徴し、物静かな性格、女らしさなどを表す。
この色が好きな人は、安定した性格の持ち主。周囲の人との信頼関係に気を配り、礼儀を大切にした対人関係を心がけている。
【緑】
堅固さ、自負心、優越感などを表す。
この色が好きな人は、我慢強く、堅実な考え方の持ち主だが、自己主張すべきときは冷静に主張することができる。
【赤】
欲望や征服欲、男らしさを表す。
この色が好きな人は、さまざまな欲望の持ち主で、それらを積極的に手に入れようとする行動派。仕事に対しては積極的だが、時々興奮して仲間を攻撃したり、怒ったりすることがある。
【黄】
快活さ、明朗さ、あたたかさを表す。
この色が好きな人は、野心に満ち、大きな夢を追うような勤勉家。ただし、いつも快活で個性的に振舞おうと無理を しないようにすること。
【紫】
神秘性、感覚的、エロチックなものを表す。
この色が好きな人は、繊細で感受性が強く、ロマンチスで心の豊かな人。
【茶】
暖炉、家庭、家族に象徴される安全性を表す。
この色が好きな人は、協調性があり、人づき合いがよいので、人から相談されることが多い。
【黒】
拒否、断念、降伏、放棄などを表す。
この色が好きな人は、思うようにならない現状を変えようと努力するが、飽きっぽい面もあり、その葛藤に悩むととがある。
【灰色】
われ関せずといった気持ちを表す。
この色が好きな人は、優柔不断で自己中心的、他者依存的なところがある。 |
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