最近怒りっぽくなった〜こころの心理学〜

 

最近怒りっぽくなった

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  【こころの病気】-最近怒りっぽくなった

怒りはアドレナリンの分泌と関係しているというお話。
満員の電車やエレベーターに乗ったとき、イライラを感じることはありませんか。満員の通勤電車の車内でも、乗客同士がちょっとしたことで口論したりケンカしたりしている光景はよくありますよね。この怒りのエネルギーはもっと別のところで使えばいいのに、と私的には思ったりします。

生体学的には、怒りの感情はアドレナリンの分泌と関係しているといわれています。アドレナリンは副腎から分泌されるホルモンで、血圧や心拍数を上げたり、血糖値を上げたりする働きをします。動物実験では、過密状態のときはアドレナリンが異常に増えることが確認されています。
さらにその結果、過剰な行動反応を見せたり興奮状態に陥り、ときには心臓発作や、ひどい潰瘍で死に至る場合もあるそうです。

スウェーデンで通勤電車の乗客を対象に、混雑が心身に与える影響を調べた研究もあります。これによると、終点に近い途中の駅から混雑した車両に乗り込んだ乗客は、出発駅近くの空いた車両のときから乗った乗客より、採取した尿から高いレベルのアドレナリンが検出されました。
動物ほど極端ではないにしても、人間も混雑した状況がアドレナリンの分泌を促し、乗客を興奮させ、怒りっぽくさせるというわけですね。


<男性は狭いところにいると怒りっぽくなる>
心理学的にいえば、こうした過密した状況が怒りを呼ぶのは、パーソナル・スペースの侵害によるものということができます。
一般に、男性は空間が狭くなると競争的で攻撃的になり、逆に女性は協力的で友好的になることもわかっています。これは、女性に比べて男性のほうが活動性が高くより広い空間を必要とするためのようです。
また、 男性同士はお互いに接近するのを嫌い、女性同士は好む傾向にあるともいえます。

これを実証した実験がありますので紹介しておきます。
 ・1人あたり4.5平方メートルの狭い部屋と、
 ・1人あたり18平方メ ートルの広い部屋で、
グループ4人で協力すれば全員が4ドルずつもらえるが、競争して勝てば独り占めできるというルールで男性と女性それぞれにゲームをやってもらいました。

その結果、女性だけのグループは、広い部屋より狭い部屋の方が協力的なゲーム展開になりました。
ところが、男性4人のグループは、狭い部屋のほうが広い部屋より攻撃的になったのです。
ということは、男性に気まずい話をしなければならないときは、できるだけ広く空いている場所で適度な距離を置いて切り出したほうが、怒りを半減させることができる。ということかも知れませんね。参考まで・・・。

 
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