オナリ・コンプレックス〜こころの心理学〜

 

オナリ・コンプレックス

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誰にでもコンプレックスはある。この「コンプレックス」とは、ユングの言葉です。何らかの感情と結びついている、無意識の中の心的内容の集まりで、人間の態度や行動、感情などに強い影響力を持ちます。
このコンプレックスや幼児期のショッキングな体験や抑圧によって、心理的バランスが崩れ、いつしかトラウマ(心的外傷)になっていくのです。
  【こころの心理学】-オナリ・コンプレックス

オナリ・コンプレックス

異性の兄弟に対して抱く性愛の感情が抑圧されたものを「オナリコンプレックス」と呼んでいます。
オナリとは、沖縄の方言で「姉妹」を意味する言葉だそうです。「姉と妹は異性の兄弟に対して呪術的支配力を持っている」という考え方が、沖縄だげでなく、日本全体に見られるのです。

また、日本神話に現れるイザナギとイザナミをはじめ、兄弟が交わって人類や住民の祖となるという伝説では、「姉が気味の悪いものに姿を変える」といった結末で終わるストーリーが多くなっています。

こうした物語に共通するのは近親相姦というテーマですが、姉の変身は「そうした感情を持ってはいけない」という抑圧された性愛の感情を示していると考えられます。異性の兄弟は身近な異性であるだけでなく、信頼できる愛すべき異性でもあります。
ですから、兄弟に性愛の感情を持っても不思議ではありませんが、成長するにつれて他の異性に関心が向くようになるのが自然のなりゆきなのです。

 
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