思春期挫折症候群〜こころの心理学〜

 

思春期挫折症候群

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その時代や社会的背景による心理的要因が引き金となる場合が多い症候群。そして、時代が移ると新しい症候群が生まれるという傾向が見られます。
  【こころの心理学】-思春期挫折症候群

思春期挫折症候群

思春期は第2次性徴の時期で、急激な身体の変化とホルモンバランスの変化によって、今までの安定していたバランスが崩れ、新しい基盤を作りより安定した成熟へと向かう大きな変化を経験する時期でもあります。
この時期は、身体的な変化に加えて精神的にも大きく変化します。大人社会に入り込み、新しい価値観に触れることで、それまで親から得ていたものを中心として築いていた価値観との矛盾や葛藤を経験するようになります。
思春期において、心理的に不安定になったり動揺したりすることは珍しいことではなく、
ほとんどの人が通る道だといえるでしょう。
ただでさえ不安的になりやすい時期に、なんらかの挫折体験があると、それをきっかけとして問題行動が出現することがあります。それを思春期挫折症候群といいます。

神経症や抑うつの症状、家庭内暴力や登校拒否、家出などの逸脱症状、思考障害、意欲障害、退行などが主な兆候です。発症の原因としては、受験の失敗や失恋、引っ越しなどによる環境の変化がきっかけとなると考えられています。

 
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