個人の悩みと周囲の認識〜こころの病気〜

 

個人の悩みと周囲の認識

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  【こころの病気】-個人の悩みと周囲の認識

こころの病気では、本人がそれに気づいていない場合が多々あります。また、本人が1人で悩んでいることもあります。総じて、なかなか人に援助を求めようとしない場合が多いのです。

こういった場合は家族をはじめ周囲の人の役割が大変重要になってきます。
悩みや苦痛を口に出さなくても、行動や態度でSOSを発していることが結構あるからです。

以前と違う行動が見られたなら注意深く様子を見守る必要があると思います。
その症状が行動面に出てくるまでには、長い時間がかかっていることが多く、その間、
本人はだれにも相談しないことが多いのです。

こんなつまらないことを気にして、ばかばかしい。
   ↓
でも無理に気にするのをやめようとすると、つい不安になってしまう。
   ↓
自分をコントロールできずダメな人間だ、と自分を責める。

といったような葛藤の繰り返しになるのです。

そのように悩むのは、症状の一方で健康な自分がいるからです。
つまり、健康な自分が病気の症状について考え、そして感じるから悩むのです。

しかし、精神のはたらきが強く障害されると、自分は病気ではないと考え、周囲にも自分は病気ではないと頑なに訴えるようになることもあります。そのような健康な自我を強くしていくのが治療上大切なポイントになってきます。

こころの調和が崩れかけても、必ずしも周囲がそれと気がつくわけではありません。
本人が1人で悩んでいる状態であれば、身体が悪いわけではないので周囲の人は気がつきにくいのです。

しかし、それが行動面の変化につながると、やがて周囲が気づいてきます。
本人が気にするだけでは異常とは思われません。「少し神経質かな?」で終わってしまいます。でも、そのために学校・会社に遅刻したり、日常で必要な行動がとれなかったりすると、問題視されるようになってきます。

行動面での異常が出てはじめて周囲が病気と認識することが多いのです。
そういった場面での発信しているシグナル(SOS)を周囲の人が注意深く見守る必要があるかと思います。

 
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