ストレス状態のときは、
交感神経が活発に働き、心拍数が早くなり、呼吸数も多くなります。
筋肉は緊張し、末梢循環は減少します(手足が冷たくなる、手に汗を握る)。
脳波ではβ波が優位。
リラックス状態のときは、
副交感神経が優位になり、心拍数や呼吸数が減少します。
筋緊張は減少し、末梢循環が増加します(手足があったかくなる)。
脳波ではα波〜θ波が優位。
体感できるリラックス状態としては、筋肉がゆるみ、呼吸は深くゆっくりとしてくるなどがあげられます。
精神的には、くつろいだ、ゆったりとした気分になってきます。最近では、このリラックス状態にあるときに自然治癒力が高まるという研究報告もあり、リラックスの持つ病気の予防効果が注目されています。
さらに、一度身体がリラックスすると、身体と心は密接に関係しているため、身体がほぐれると心もほぐれ、また心がほぐれるとさらに身体がほぐれ、さらにほぐれた身体が心をよりほぐし・・・。というように、リラックスはどんどん良循環していきます。
ですから、リラクゼーション法は心と体の緊張をほぐし健康予防に役立っているのです。
ここで、いくつかの方法を紹介しますので、ぜひ試してみてください。
腹式呼吸法
深くゆったりした呼吸を繰り返すことで全身の緊張がほぐれリラックス状態へ。
イメージ療法
イメージを強く潜在意識に焼き付けることでそのイメージを実現させようと働き始める。
ストレス解消音楽
音楽は心身の緊張をやわらげるだけでなく、心を活性化したり、感情を豊にもしてくれます。
アロマテラピー
香りは心の緊張をほぐし、活性化させるために役に立ちます。
入浴リフレッシュ
全身の血行を促進し代謝が活発になり心身の緊張がほぐれ、心も体もリフレッシュ。
ヨガと呼吸法
ヨーガとは呼吸と姿勢、瞑想を組み合わせ心身の緊張をほぐし心の安定とやすらぎを。
スポーツ・レクリエーション
運動不足は万病の元。スポーツは運動不足を解消するだけでなく、こころも満たしてくれる。
簡単な指圧でリラックス
ツボは全身に360か所もあるといわれ、有効なツボを的確に押さえることで効果的に働きかける。
<リラクセーションの長所>
・安価で比較的容易に学べる。
・いつでもどこでもできる。
・個人の状態に合わせて修正できる。
・副作用がない。
・子供から高齢者まで広く適応することができる。
・あらゆる健康レベルの人に適応可能。
<リラクセーションの短所>
・訓練時間を要する。(時間があってもなかなかできない)
・継続性が求められる。(3日坊主で長続きしない)
・薬物などのような即効性は期待できない。
・精神安定剤を服用している人は、薬物の効果が助長される恐れがある。