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まだままだ「心の病気」は正しい理解を得られていないのが現状かと思います。誤った偏見を持ったり、「病気ではなく単なる気持ちの持ちようだ!」というようなことで解決しようとする人も少なくありません。 新たな心の病気が増えつつある「心の時代」だからこそ、心の病気に対し多くの人々が正しい理解を持ち適切に対応することが必要不可欠なことだと思います。 |
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心気症
わずかな身体の不調を気にし過ぎて思い悩む。自分は病気だと思い込む。
自分の健康状態の不調が異常に気にかかり、病気でもないのに重い病気にかかっている。
などと心配し続ける。
概要
自分の身体の調子に常に注意をはらって、わずかな不調でも、病気でもなにのに、病気であると思い悩むことをいいます。
頭痛や腰痛、胃の痛みなどを感じると「何か重大な病気になっているのではないか」と思うことは誰でもあります。普通は病院に行って診断したり、自然にそうした症状が消えてしまえば知らないうちに忘れてしまうものです。しかし、医師から「心配ない」と言われても、検査結果が「異常なし」と出ても、「重大な病気にかかっているのではないか」という不安が打ち消せず、身体の不調を訴え続けるのです。
こうした心気症状は、統合失調症やうつ病の初期、 または部分症状として現れることもあります。
どんな症状
身体的な異変を自覚すると、しきりにその症状を周囲に訴えます。さらに「重大な病気かもしれない」と病院にかかり「異常ない」といわれでも 納得せず、くり返し受診したり、次々と医師を変えて受診したりします。一般的には、癌などの重病や、不治の病を疑っていることが多くあります。
痛みや不快感などの自覚症状が持続しているため、医師や家族から「気のせい」「病気ではない」などと批判されると、孤独感を募らせ、苛立ったり、ますます訴えがひどくなることもあります。また、「現代医学では治らない」と思い込み、医学書を買い込んで読みあさり、次々に民間療法を試したり、だまされて被害に遭うこともあります。
対策は
頭痛や腰痛、胃の痛みなどが現れると、まず受診するのは内科や外科、整形外科かと思います。
そこで「何も異常なし」と診断されたにもかかわらず、自覚症状が治まらない場合は精神科を受診してみるのもいいでしょう。
総合病院などではこうした本人の訴えを不審に思った医師から、精神科受診をすすめられることもあり、内科などの医師と連携で治療をすることもあります。
ポイントは
どこも悪くないのに「病気だ」「不快だ」と訴え続ける方の話を聞くのは、大変かもしれません。しかし、そこは「病気なのだ」という認識を持って聞いてあげることが、まず重要であり非常に大切です。
精神科医療が受けられるメンタル・クリニックや総合病院などに相談し専門医療が受けられるように配慮することも必要です。
また、本人は自分が病気だと思いこんでいるため、外出 をしなくなるなど、行動を制限しがちになります。
なるべく別のことに興味をひくように話題を提供したり、気分転換をさせるように努めましょう。
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