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まだままだ「心の病気」は正しい理解を得られていないのが現状かと思います。誤った偏見を持ったり、「病気ではなく単なる気持ちの持ちようだ!」というようなことで解決しようとする人も少なくありません。 新たな心の病気が増えつつある「心の時代」だからこそ、心の病気に対し多くの人々が正しい理解を持ち適切に対応することが必要不可欠なことだと思います。 |
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離人症
自分自身の思考や行動・身体・外界に対して現実感を喪失した状態。
周囲の情景がピンとこない妙な感覚にとらわれる。
自分の身体が浮いているなど、現実感が薄れたような不思議な感覚。
概要
徹夜で仕事をしたあとや、夜行パスで夜通し車に揺られたあと、自分自身の身体がフワッと浮いたような、奇妙な感覚を体験したことはありませんか。また、いつも目にする風景が現実的に映らず、映画のスクリーンを通して見ているようにピンとこなかったり妙に白々しく感じる。
このように現実感が薄れる感覚を「離人感」といい一過性のものは誰でも経験することかも知れません。
ところが、この奇妙な感覚が長く、くり返し起こったり、苦痛を伴う場合を「離人症」といいます。
離人症の特徴は、本人がこうした奇妙な感覚が、自分の中だけで起こっているという自覚があり、外の世界に異常のないことを認識している点です。また、離人感は、PTSD、うつ病や統合失調症の部分症状として現れることもあります。
どんな症状
周囲の情景に現実昧がない、季節感がないなど、
以下のように表現されることが多くあります。
・周囲の人や物が模型のような人工的なものに見える。
・歩いても小走りしても、自分が動いているような感じがしない。
・まわりの風景が、映画のスクリーンや、ガラス越しに見えるようだ。
・夏野菜やスイカなどを見ても、夏だという感じがしない。
・身体が宙に浮いているように感じる。
・好きだった音楽を聴いても、前のように感動しない。
・喜怒哀楽が感じられない。
・物事を考えても、自分が考えているような気がしない。
・自分が生きているという実感がわかない。
対策は
一時的な症状なら誰でもあることですから心配はないです。離人感が続いたり、頻繁 に現れて苦痛を感じるようなら早めに専門医に相談しましょう。
症状が長く続いても治療を受けながら日常生活を送っている方もたくさんいます。
ポイントは
離人症に他覚症状はなく、周囲の人を困らせるようなこともありません。本人が「気が狂いそう」などと訴えるなら心配しすぎないように配慮し、回復を援助してあげましょう。
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