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まだままだ「心の病気」は正しい理解を得られていないのが現状かと思います。誤った偏見を持ったり、「病気ではなく単なる気持ちの持ちようだ!」というようなことで解決しようとする人も少なくありません。 新たな心の病気が増えつつある「心の時代」だからこそ、心の病気に対し多くの人々が正しい理解を持ち適切に対応することが必要不可欠なことだと思います。 |
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持続性疼痛障害
日常生活に支障が出るほどの原因のわからない部分的な痛みが続く。
病続で診察や検査を受けても原因不明の痛みが続き、不安、苦痛になる。
概要
身体のどこかに痛みを感じたときは、病院で診察や検査を受け、原因が解明され、それに対する治療を受けるというステップで回復していきます。しかし、持続性疼痛障害は、病院でいくら検査をしても痛みの原因がわかりません。原因がわからないのに痛みが持続するため本人は不眠や歩行困難など、日常生活に支障をきたすことがほとんどです。
痛みが起こる原因は、痛みの感覚をコントロールするエンドルフィンというホルモンの供給不足という説もありますが、病気の根本には、対人関係や家族関係などといった心理的な問題も隠れているといわれています。
発症の傾向としては、中高年の女性に多く、過去に家庭的に大きな負担を負わされたり、他人に自分を無理に合わせて生きてきたようなタイプの人に多く見られるようです。
どんな症状
ある日、何の前触れもなく痛みは突然現れます。痛みは、ひざ、腰、肩、膝、胸、腕など人によっていろいろな部位に現れ、一度に数か所、同時に感じることもあります。痛みの種類や程度は個人差があり、一般に最も多く現れる痛みは、圧迫痛と刺痛です。
痛みの他に、しびれ、ピリピリ感、ジリジリ感などの感覚を訴えることもあります。痛みの程度は、はじめは軽くても徐々に強まることが多いようです。また、一日のうちで決まった時間帯に強まったりすることもあり ます。あまりの痛みに鎮痛剤を飲んでも、痛みがやわらぐことはありません。
痛いところをかばうために不自然な姿勢で動くので、他の部位に痛みが現れることもあります。
対策は
くり返し検査をしても原因は分からず、「心因性」あるいは 「心気症」と判断され、最後の最後に精神科を受診するという経緯が多くを占めているようです。また、病院を転々とする、といったドクターショッピングになる場合もあります。
他科にかかり、くり返し検査をしても病院を変えても原因がわからず、診断もあいまいな場合は、精神科に切り替えることが解決への糸口かと思います。
ポイントは
原因不明の痛みのため、本人はイライラする、悲観的になるなど、不安定な精神状態になります。
そんなときに「仮病でしょう」というような否定的な言葉や「痛いでしょう」と、痛みを肯定するような言葉は、落ち込みをひどくしたり、痛みを助長させてしまうなどマイナスに働きます。注意しましょう。
こうした原因不明の痛みや異常感覚は、精神的な苦痛が抑圧され、身体症状として象徴的に現れていることが多い点を理解することが大切かと思います。
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