薬物依存症〜こころの病気〜

 

薬物依存症

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まだままだ「心の病気」は正しい理解を得られていないのが現状かと思います。誤った偏見を持ったり、「病気ではなく単なる気持ちの持ちようだ!」というようなことで解決しようとする人も少なくありません。
新たな心の病気が増えつつある「心の時代」だからこそ、心の病気に対し多くの人々が正しい理解を持ち適切に対応することが必要不可欠なことだと思います。
  【こころの病気】-薬物依存症

薬物依存症(仕事依存症・買い物依存症)

特定の薬物・化学物質の使用をくり返し、重い精神的・身体的障害に陥る。
脳神経などに作用する薬物による依存。くり返し薬物使用を続け、人格崩壊や死に至る。
※日本では、麻薬友び向精神薬取締法、覚せい剤取締法、毒物及び劇物取締法、
  薬事法などの法律により、違法に薬物を所持、使用した場合は罰せられます。


概要
アルコール症と同様に、違法薬物を使用することによっても深刻な依存症が引き起こされます。
薬物依存は、特定の依存性薬物を、たった1回使用したことから始まります。依存性薬物は中枢神経に直接作用し、快感や陶酔感をもたらすもの、心の苦痛が軽くなるもの、幻覚体験を起こすものなどがあり、一度経験すると、再びその快感を昧わいたいという欲求が起こります。

続けて使用するうちに、その薬物がないといられなくなり、借金や犯罪など、どんなことをしてでもその薬物を手に入れようとします。要するに「わかっているのにやめられない」というコントロールが効かない状態になるのです。
薬物依存症の顛末は、幻覚、妄想などを伴う中毒性精神病、内臓障害、死に至る昏迷や中毒死などから、有機溶剤を吸引中の引火による火傷まで、さまざまです。幻覚を起こし人を傷つける、放火、殺人といった犯罪も後を絶たず、治療せずに薬物使用を続ければ、人格は完全に崩壊してしまいます。


どんな症状
薬物依存症では、使用する薬物によって症状が異なります。
ここでは最も問題となる有機溶剤と覚せい剤の症状をあげてみました。

<有機溶剤(シンナー・トルエン・ポンドなど)>

-精神的症状-
有機溶剤は、吸引で使用されます。吸引直後は頭がぼんやりし、幸福感や体が浮いているような浮遊感をもたらし、周囲の状況を誤認して暴力をふるうことも。犯罪につながることもあります。

-身体的症状-
足がフラつき、ろれつが回らなくなります。脳の萎縮、手足の知覚障害、肝臓や腎臓などの内臓障害、視力の低下、体重減少などが現れます。吸引することで空腹感や口の渇き感まで麻痺するため、急性の脱水症状や栄養失調になることもあります。

-離脱症状-
覚せい剤よりも少ないとはいわれますが、手の震え、不眠、思夢、吐き気、錯覚、幻覚、妄想などが現れます。


<覚せい剤(アンフエタミン)>

-精神的症状-
吸引や注射、内服などで使 うことにより、初期は幸福感や陶酔感、疲労感の軽減、食欲不振、刺激に過敏などの症状が現れます。続けるうちに不安や恐怖感、同じ動作をくり返す、意味不明の言葉を話す、突然、周囲の物を投げたり叩いたり、人に暴力をふるうようになります。睡眠時間が少なくても眠くなりませんが薬が切れたときの疲労感はその分強く現れます。

-身体的症状-
顔色が悪くなり、呼吸、脈拍が速くなり、血圧が上がります。寒気、吐き気、食欲不振などが現れます。
大量に注射すると、急性中毒症状が現れ、呼吸抑制、全身のけいれん、昏睡状態から死に至ることもあります。

-離脱症状-
有機溶剤中毒よりもはるかに強く、不安、無気力、脱力感、不眠、憂うつ、少しのことでカッとなる、発汗、悪寒、吐き気といった不快感が現れます。幻覚や妄想が強く出ることもあり、こうした不快感がつらいがために、再び薬物に手を出すという悪循環が続き、中毒性精神病へと移行していきます。


対策は
薬が悪いことであるという認識があるのに、薬の魔力に勝てない。薬物による依存は、想像を絶するほど強いものです。そのため本人が1人での治療は非常に困難です。家族が薬物を使用していることを知ったなら、どうしたら元の健全な状態に戻るのかを冷静に考えて、精神科医や精神保健センターなどの専門機関に相談し、治療に導くための方法を考えましょう。
また、家族に問題があることも多いので、本人だけでなく、家族全員の問題として捉えることが大切かと思います。


ポイントは
薬物依存の場合、退院後、通院治療中も、再び薬物に手を出し発覚する。といったことのくり返しが少なくありません。薬を欲しがり泣いたり怒ったりする姿を見ると、はがゆい思いもすることでしょう。
薬さえやめれば、元の健康な人間に戻り、本人の人生もリセットされることを忘れないで、根気よく、
共に回復を目指しましょう。


あなたは何も悪くない
依存症に悩まされる方は、自分がしっかりすれば
周りに迷惑をかけなくて済むのに…
早く治さないとダメだ…
と自分を責めて追い込んでしまったり、
自分が悪いとか、自分に問題があると塞ぎがちになる方が多いようです。

しかし、
あなたは何も悪くありません。

それでも、なかなか改善の兆しが見えない方は、治療界のミスターパーフェクトと呼ばれてい
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