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心の病というのは、何か特別な病気で特別な人しか、かからないように感じる人もいるかもしれません。
しかし、実際はごく普通の人にも入り込む可能性があるのです。その大きな原因が今まで述べてきたストレスです。
心の病気の原因についても、今まで大筋説明してきましたが、
@本人の素質が主な原因である場合を「内因」
A他の病気が原因である場合を「外因」
Bそして心理的な原因である場合を「心因」
といいます。ストレスは、この中では心因にあたります。
日常生活を営む中で過剰なストレスがかかることによって、私たちはいろいろな心の病にかかりやすくなるのです。ますます深刻化してきたストレス病。過剰なストレスはごく普通の人にも入り込むのです。
心の病気に悩む方々の数は徐々に増え続けてきています。特に、ここ数年くらいで倍くらいに増えたのではないでしょうか。整体院をオープンして5年になりますが、心療内科や精神科と併用してご来院されるお客様は多くなっています。
かつては、典型的な心の病気の人が多かったのですが、最近では心の病気そのものは軽いけれど、何故か治りづらい、という方も増えています。これには、さまざまな原因が考えられますが、やはり現代社会のストレスの増加が大きな一因といえるのではないでしょうか。
今の私たちの社会発展は、実に日進月歩です。情報の量が極端に増え、何かことを起こそうというときに、その情報を上手に手に入れ、処理をしなければ先に進むことができません。そこでもたついてしまうと、どんどん取り残されてしまいます。しかも、いくら物が豊かになってきても、人間の欲望は果てしなく続きます。物やお金に加えて、学歴や名誉などに対する多くの欲望がうずまく中、人と人との心のこもった交流などは、どんどん希薄になっていきます。
その結果、本当の心の交流がないままに、仕事や勉強の量が増え、ストレスが知らず知らずのうちに増えている人も少なくないのではないでしょうか。
これは何も働きざかりの男性だけではありません。家庭にいる主婦も、思春期の子どもたちも、さらに最近では、もっと低い年齢の子どもたちにもストレスの禍は広がっているのです。
<こんなタイプはストレスに弱い>
世の中には、いろいろな人がいます。ストレスにすごく弱いタイプもいれば、ストレスに強いタイプの人もいます。普段おとなしく、控えめだからストレスに弱いとか、逆に、普段は元気がよくて押しも
強いからストレスに強い・・・。というものではありません。
では、ストレスに弱いタイプというのはどのような人なのでしょうか。
最近、「A型行動パターンの人」というのが、さかんにいわれるようになりました。もともとは、心臓病など循環器系の病気にかかりやすい人の行動パターンの研究からわかったものです。A型といっても、別に血液型のことをいっているわけではありません。あくまでも、そのような行動パターンをとっている人のことをいいます。
具体的には、非常に活動家で、仕事熱心、常に時間に追われ、競争心が強いタイプのことをいうようです。仕事熱心なあまり、休日や、何もすることがない時には、逆にそれがストレスになるようなタイプです。
このようなタイプは、野心家で何でも成功するように思えますが、実は、心身ともにリラックスするのが苦手なために、非常にストレスがたまりやすいのです。
A型行動パターンと逆にB型行動パターンというのもあります。これは、マイペースでのんびり型のタイプです。こういうタイプは、ストレスがたまりにくいタイプの代表といえるでしょう。
また、どんなことでもマイナスイメージでとらえてしまいがちな人もストレスに弱いタイプです。何でも悪い方向に考えてしまうと、ちょっとしたことでも大きなストレスになってしまいます。
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