インポテンツ〜ストレスとこころ〜

 

インポテンツ

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発病や病状の経過に、心理的・社会的ストレスが関与していることが大きいと考えられる
病気(ストレス関連疾患)として、以下のようなものが知られています。
こうした病気があるときは、ストレス病の可能性も考えてみるべきでしょう。
 
  【ストレスとこころ】-インポテンツ

インポテンツ

インポテンツのことを男性機能障害、ED、勃起障害ともいい、性的不能のあらゆることを示しますが、一般には性交時に勃起しなくて性交不能なものをいいます。原因としては肉体的な不調、性交に対する不安等があります。インポテンツのほとんどが精神的なものが原因となっているようです。

日本性機能学会では、
 「セックス(性交)時に十分な勃起が得られないために、満足な性交ができない状態」
と定義しているようですが、重度のものから軽症まであり、たとえば「時々できないことがある人」、「途中でダメになる人」もED、勃起障害であると考えられています。性欲の減退や射精障害などは含まれません。

前述のとおり、主な原因はストレスなどの「精神的なもの」が多いですが、
糖尿病、高血圧、飲酒など、好ましくない生活習慣によって引き起こされることもあります。以下参照。

心因性(80%)

勃起に関与する血管や神経などに障害がなく、心理的要因によって生じる。
基本的に身体に異常はありません。

心因性の男性機能障害は大別すると、次の2つに分けられます。
 @ごく日常的にみられる心理的要因によって起こるもの
   ・過去の性交の失敗からくる不安
   ・失恋や夫婦間のトラブル、離婚
   ・仕事からくる不安やストレス
 A心の奥底にひそむ心理的要因によって引き起こされるもの
   ・怒り、憎しみ、ねたみ、幼児期における精神的外傷など・・・。

こういったストレスがある時は、いくら刺激を与えても大脳が興奮しにくく、興奮の伝達がスムーズに行われないため、勃起しにくくなるというわけです。若い人のEDはほとんどが心因性といわれ、ストレス・コンプレックスが原因に挙げられています。
また、うつ病では50%にEDを合併するといわれています。
器質性(20%)

糖尿病、高血圧症、心臓病などが原因でペニスの血管に影響を及ぼし、十分な血液が流入しないことから起こる男性機能障害を器質性EDといいます。

@糖尿病の場合
   血管が硬くなったり、性的刺激による血管の拡張が起こらなかったりして、
   血流をおさえると考えられています。糖尿病の方が抱く日常生活の悩みとして
   EDや性欲低下を挙げる方が多いといわれます。
A高血圧症の場合
   血圧が高くなって血管にストレスがかかるため、血管が損傷して硬くなります。
   これによって、ペニスの血流をおさえてしまうと考えられています。

生活習慣病は年々増えています。糖尿病は690万人、高血圧症は3,400万人といわれています。それに伴い男性機能障害を引き起こす人がたくさんいることになるのです。特に糖尿病は合併する率が高く、30%〜60%がEDの原因疾患になっているといわれています。
器質性EDはこのほかに、一部の降圧剤やうつ病治療薬の副作用として起こるものもありますので注意が必要です。

 
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